(幹事社)
ありがとうございます。
今の質問、お答え対しての質問ございますでしょうか。大丈夫ですか。そうしましたら、各社からそれ以外の質問についてお願いできればと思います。何かございますか。
(記者)
すいません、中日新聞です。先ほど、今、お答えのあった、6月20日に始まったというその部会の話について、もうちょっと詳細に教えていただけますでしょうか。
(知事)
そうですね、私も実は6月20日に部会があったというのを今日知ったんです。それで今日、渡邉君がそれ、出てましたのでね、お願いします。
(くらし・環境部南アルプス担当参事)
くらし・環境部参事の渡邉でございます。期成同盟会の総会で、山梨県知事の方から提案がございました、懸念をですね、構成都府県で共有する場をつくるということで、それにつきまして愛知県の方で、事務局ということでですね、6月20日に期成同盟会の幹事会ということで、ウェブ会議ということで、その場で説明をさせていただきました。内容につきましては、私の方からは、静岡県、本県の懸念について説明を約40分程度いたしまして、その後20分程度質疑応答がございました。各県さんの主な発言といたしましては、山梨県さんと長野県さんが発言ありましたけども、山梨県さんからは、静岡県の懸念については理解をするということで、私達の懸念について、御理解をいただいているものと考えております。今後の進め方については、今後ですね、また愛知県さん、事務局である愛知県さんが各県の意見を聞くなどしてどのように進めていくかを取りまとめていくというふうに聞いております。以上であります。
(記者)
40分間というのは、県の懸念全般的なことをお話されたということでしょうか。
(くらし・環境部南アルプス担当参事)
はい、そうです。
(記者)
特に高速ボーリングについてというようなお話も、高速長尺先進ボーリングについて山梨県の長崎知事から、期成同盟会の部会で取り上げたらというようなこともあったかと思うんですけど、今後そういった特定の話題になっていくということの見通しとか分かりますか?
(くらし・環境部南アルプス担当参事)
今後の進め方については先ほど申しあげました通り、その場ではですね、愛知県さんが今後、各県の意見を聞くなどして取りまとめるということですのでこれをどう進めていくのかというのを、この時点でちょっと答えることができないというのは御理解いただきたいというふうに思います。
(幹事社)
他いかがでしょうか。
(記者)
静岡新聞と申します。すいません、熱海の土石流の行政対応のことで、毎度すいません。まず、行政対応文書の絡みでですね、県がですね、今年2月に追加で公表しているAの283という文書があるんですけれども、これは、2007年の4月に逢初川の流域で濁りが発生して、それで県と市で合同で急遽調査したという内容なんですけれども、この文書に関してですね、以前にもちょっと御質問させていただいてたんですけれども、白黒、元々カラーの文書だったものを白黒で開示していたと。カラー、元々カラーだと説明しないまま、白黒で開示してたんですけども、さらに、その、単なる白黒でコピーされていたものではなくて、コピー機では再現できないような形で、黒く塗りつぶされている部分があったということなんですけれども、この件に関してはあの土地対策課が調査をしているというふうに伺っていて、知事に対して、調査結果を報告して、納得していただいたというふうに伺っているんですが、知事に対してどのような調査結果が報告されて、知事、実際納得されたのか確認させてください。
(知事)
これはですね、こういう説明を受けました。不鮮明となった経緯等についてですけども、まず公文書を不鮮明にするように加工したり、情報の隠蔽をするという意図は全くないというのが基本でありますが、当時の担当職員に確認いたしましたところ、まず、出先事務所の職員がカラー文書をコピーして白黒化し、次に非開示部分を黒塗りし、PDFデータに変換し、このPDFデータを本庁担当課に送信するとともに、印刷した文書を本庁担当課に持参していると。次に、本庁担当職員が持参されたこの文書を、そのまま開示請求者に交付しているということでございます。担当職員は特殊な処理は行っていないとのことでございました。カラーページに注意を払わないまま、複写作業を行っていたということでございまして、注意不足が原因ではないかというふうに受け止めております。今はこれも全部カラーで、そのままホームページで開示しているところであります。はい。
(記者)
その担当職員というのは、熱海土木事務所の職員ということでよろしいでしょうか。
(知事)
この名前までは、そう、一番最初は熱海ですね。
(記者)
別に固有名詞はいいんですけれども、熱海土木事務所に確認したところ、少なくとも熱海土木事務所内では、コピー機を使って、そのような黒く加工されたような形になるっていうことは、コピーできないということは、再現できないということは確認したということなんですけれども、そうすると、その画像処理されたとみられる、その作業というのはどこでされてたんでしょうか。
(知事)
まあともかく、というふうにもいきませんけども、この件についてはですね、大変私も関心を持っております。そして、あの時期、400ぐらいのファイルを、900ぐらいのファイルですかね、4,000ページぐらいあったわけですね。ですからともかく、それをまとめて行政対応委員会の方にも提出しなくちゃいけないということでですね、その作業に追われていて、ですから、こういうことになったということを、本当に申し訳なく思っておりますが、ともかく気づいた以上ですね、これを開示して、カラーのままに見せて、いかにこれが不都合の真実であってもですね、いや不都合な真実であるがゆえに、それは隠してはいけないと。出すべきであると。これは基本的な、少なくとも私の指示でございまして、その指示を守ってくれているというふうに信じながらですね、今、見守っているところであります。
(記者)
そうしますと、画像処理がどこでされたかということは、まだ調査継続中という認識なのか、それとも、土地対策課に聞く限りは知事が納得してくれたというふうに言われていたんですけども、少なくとも納得したわけではないということですかね、知事。
(知事)
あなたの指摘とですね、職員の説明は若干齟齬がありますね。意図的にしたのではないと、しかし意図的にしたんじゃないかというふうに、記者さんおっしゃってる。ですからそこ齟齬ありますけれども、ともかく、その現物をですね、どこかに隠したとかってことじゃありませんので、ともかくすぐに見せるということで対応したということなので、それ以上のことができるかなという思いです。
(記者)
質問と噛み合ってないんですけども、私が聞きたいのは、その文書が加工された疑いがあるので、作業工程を、事細かに明らかにしてほしいということなんですけれども、その調査はこれからやるということなんでしょうか。
(知事)
これ、担当職員が変わりながらやっているので、1人の職員が、1つの部署が全部同じ形であったというものでもなさそうなのでですね。これ一応、私としては確認したという段階なんですが、まだ確認できてない状況かどうかは、担当者。
(土地対策課長)
土地対策課長の福田でございます。ただいまの御質問ですが、われわれの方で担当職員には何度も確認しております。そして担当職員の説明につきましては、知事がおっしゃったとおり、それ以上のことはちょっとないものですから、これ以上の調査というのは、ちょっとこれ以上できかねるという状況でございます。
(記者)
そうすると加工されたという部分の作業工程というのはわからないままにするということですか。
(土地対策課長)
今知事もおっしゃられたとおり、もう既にカラーに変えております。こちらの方としては対応できることは対応した。まず調査すべきことは調査しております。担当職員には何度も聞いております。そしてカラーの、鮮明にするという第1の目的がありますので、鮮明にし終えているということですので、対応としては終えているというふうに考えております。
(記者)
知事に伺いたいんですけども、これ以上調査できないっていう、それもうちょっとちゃんと調べた方がいいかなと思うんですけど。これだけ重大な案件ですから。
(知事)
そうですね、これは一応ペンディングということでしょう。やっぱり納得いってないという、記者さんの意見ですからね。ですから、わかり次第ですね、もう少し詳しいことが、なぜああいうことになったのかということは、もし何か気づいてないことであるとかがあればですね、それはその都度わかった時点で御説明申し上げるというふうにするのがいいと思います。
(記者)
調査を引き続き続けるということでしょうか。
(知事)
この件については、私は非常に気になっております。はい。
(記者)
そこを曖昧にしないでいただきたいなということで。
もう1点ですね、同じA283の文書の関連でなんですけれども、これ、今年2月にホームページにその白黒の文書が公表されていまして、その時に、同時にあの、県としてプレスリリースを発表していて、そのプレスリリースの中にですね、この文書が行政対応検証委員会の検証結果に影響を与えませんっていう文言が書かれているんですけれども、僕は、当時、その検証委員会の委員に確認したうえでこれは出しているのだろうなと考えていたんですけれども、今回確認したところ、検証委員会、検証委員には確認せずに、県として勝手な解釈で、そういう影響がないということを書いていると。これは問題なんじゃないかなと思うんですけど、知事いかがですか。
(知事)
類似といいますか、ほぼ同じような事実が別の文書で出ているので。ですから、これがないと全く、事実がわからないっていうものではなかったということで、この検証委員会の方に、説明するに及ばなかったというふうに聞いております。
(記者)
本来、これ検証すべき文書だと思うんですけれども、それは検証されないまま、県の解釈で、当事者ですよね、県は。当事者の解釈で影響がないというふうに判断して、それを発表するというのは、ちょっと問題があるんじゃないかと私は思うんですけど、知事は問題はないということですか。
(知事)
県(正しくは、「県議会」)の特別委員会の方でですね、検証していただきまして、われわれとしては県議会で、真摯に、われわれも気がつかなかった視点、例えば今のことですね、こうしたことについて御指摘をいただいております。すなわち、法令の適用であるとか、あるいは県の組織文化であるとか、文書の保存の仕方であるとか、県と市の連携だとか、部局との連携だとか、それからまた、いかにして被災者の方たちに支援をしていくかといったことでですね、気が付かなかったところもありまして、それを対照表にしましてですね、そしてやってなかったところについては、われわれ独自に検証すると。われわれ独自で検証してならないようなものは第三者委員会にやろうというふうに思ってるんですけども、これは、この件につきましては、県議会の特別委員会で御指摘いただいていることにも関わるであろうという感触を持っております。
(記者)
知事以前、あの、再検証のことに関しては、これまでの検証結果は維持するという、尊重するという言い方もしていると思いますけれども、尊重したうえでというふうに言われてますけれども。
(知事)
はい、検証委員会でですね、もう1度検証するという必要はないという一貫した考えを持っております。
(記者)
今回このA283に関しては、本来検証すべき対象のものが検証されていないという文書なんですけれども、これは、だから今までの検証結果をそのまま、県の発表では影響がないとしちゃってるんですけれども、そのままにしちゃうというのはまずいんじゃないのかなと思うんですけれども、知事はいかがですか。
(知事)
そうですね、ですから今、カラーの物が出ておりますので、これを対象にして、検証するべきであるということになりましたらですね、県の議会の場で、これはお答えするという、これが筋ではないかと思っています。
(記者)
そうしますと、このA283も含めた形で、もう一度やり直しというか、ゼロベースでやるということなんですか。
(知事)
見落とした部分があるのでですね、ですからそこの件につきましては、この検証委員会でやったものと、そうでないものに分けることができます。ですから、そうした、分けたうえで、そこに入ってないもの、例えば今のような文書ですね、こうしたものも当然検討の対象になる可能性は極めて高いと思います。
(記者)
その中で、既存の、その検証結果に影響を与えるか与えないかというのも、検証委員に確認しながら対応していくという、そういう理解でよろしいでしょうか。
(知事)
今度の県の議会でお答えすべきものであるというふうに考えております。
(記者)
ごめんなさい、検証結果に影響を与えないということを県が発表、勝手に発表しちゃってるもんですから、その検証委員の方に、それをもう一度確認するということでよろしいでしょうか。
(知事)
検証委員会の方たちにおきましては、与えられた資料の中でですね、最善の、最良の結果を出していただいたというふうに思っておりまして、そこにもう1度、開いて、あの、持っていくという考えを持っていません。
(記者)
いや、このAの283というのは検証委員会、検証対象が2006年以降の行政対応ということになってるんですけども、これに当てはまる文書なんですよね。それでかなり重要な事項が書いてあるのに、抜け落ちてたというのは、これ検証結果が変わる可能性が、もし提出されていればですけれども、十分あったと思うんですけれども、その点はどうでしょうか。
(知事)
可能性もあったかもしれませんね。その辺も含めて、こうして論点が出ていますので、議会でしっかり対応していくというのが、今の手続きであると思っております。
(記者)
今の話にも関連するんですけれども、先ほど熱海の土石流から丸2年ということで、いろいろ所感を知事も述べられていましたけれども、この行政対応の、行政対応というか技術関係も含めてですけども、この検証作業に関しては、そういった必要とする情報が県から出されずに、遅々として進まないというか、一旦結果は出たけれども、またやり直しという状況になっているんですけれども、なぜ、こういった、私は検証逃れだと思っていますけれども、検証逃れのようなことが起きてしまったのか、時間がかかってしまったのか、これについて知事はどう考えていますでしょうか。
(知事)
検証逃れのようなですね、意図はさらさらありません。ですから何事も隠さずに検証すべきことは検証するという、そういう態度で臨んでまいりました。そして、そうした中で、十分ではないという特別委員会の御提言は、これは重く受け止めまして、砂防法とか、あるいはその都市計画法であるとか、あるいは森林法であるとか、様々な関連法案(正しくは、「法令」)という関連はどうかといったような論点も出されております。そうしたことも含めてですね、意見を出されてくださっているので、それを重く受けとめて、この議会で出てきた論点につきまして、議会でしっかりとお返しするというふうにしたいと思っています。
(記者)
検証逃れの意図はさらさらないということですけれども、実際に検証作業が遅れてしまっているわけですよね。これ、一気にその情報、知事が前に言われてたように個人情報以外の全ての情報を出すということでやっていれば、こういう状況にはならなかったんじゃないですか。
(知事)
そうですね、カラーの件については気がついてなかったんですね。担当者も。それで指摘を受けて気がついて、すぐにこれを皆様方に、本来の資料のままに、未加工でですね、御提示するというふうにしたわけです。ですから隠す意図はないということであります。
(記者)
反省はないということですか。
(知事)
反省は、それはですね、御指摘受ければそれを真摯に受け止めて、どういうふうにしたらそれが改められるかということを通して、その反省の念を表すということであります。
(記者)
あと最後もう1点すいません。その土石流に関しては、裁判、訴訟も起こされているということで、被災者の方が県を訴えられているわけですけれども、その訴訟のですね、場に対しても、今回、公表されている文書の中でですね、Dの27という文書があるんですけれども、これは逢初川の隣の鳴沢川流域で、無許可開発が2003年に行われたという時の資料で、僕は鳴沢川流域っていうふうに今までは思っていたんですけれども、今回黒塗りが県の方で解除していただきまして、そのエリアですね、無許可開発のエリアがわかるようになったんですけれども、これが、その鳴沢川流域だけじゃなくて、逢初川流域にも及んでいたと。これは、要は、先ほど裁判の話をしたんですけれども、裁判所に提出されていないんですね。この開示、公表されている文書の中でも。で、公表されている文書の中でも、相当量4,000ページ公表したうちの多分7割とか、そのぐらいは裁判に提出されていないんですけれども、それは問題じゃないでしょうか。
(知事)
裁判所の方からですね、文書の引き合いがありましたらば、それは黒塗りに、基本的にしないでですね、全部お見せしているということでございます。で、はい、鳴沢川上流ですか、その宅地造成のところですね。今回、検証委員会で調べたのは、逢初川源頭部に関わることであったのでですね、そこのところは、言ってみれば、対象外というふうにみなしたということであります。
(記者)
そこの黒塗りになってて、範囲がわかんない状態だと、逢初川の源頭部じゃないのかなというふうに、僕は思ってたんですけども、いざ解除されてみたらこれが、逢初川の源頭部含まれてるじゃないかということなってるんですね。なんでそういう不誠実な対応がとられてきたのか。裁判所にも提出すべき文書が提出されなくなってしまったのか。
(知事)
裁判所の方から、原告からの御要求とかですね、ございまして、あればそれはもう全てですね、それに応じるというふうにしております。
(記者)
それは、裁判所が気づかないから悪いというふうに聞こえるんですけど、そういうことですか。
(知事)
いや、そんなことを言ったつもりはありません。
(記者)
黒塗りになっていたらわかんないと思いますよ。そこはどうでしょうか。
(知事)
黒塗りにした理由はちゃんとあると思うんですけれども、今、この件についてはこの場で答えることは、僕はできません。
(記者)
ちょっとその辺り、情報開示の姿勢は甘いんじゃないかなと思うので、ちょっと反省していただいてですね、そうですね、そこはしっかり検証していただきたいと思いますけど。
(知事)
はい。 |